（図）皆既日食マップ，April 8, 2024, Solar Eclipse, NASA より
（3/30： 4月8日の皆既日食に関するブログ公開済 → リンク）
（写真）日食１日前の観測．撮影機材の準備
アメリカ（と日本）で見られる皆既日食
以下は，アメリカ（大陸部）で見られる（た）ここ数十年の皆既日食のリストです．
| 皆既日食の日 | 情報・場所 | 記事・ブログ |
| 2017年8月21日 | NASA サイト | Boulder.jp 記事 |
| 2024年4月8日 | NASA サイト | USAJPN ブログ |
| 2044年8月23日 |
参考として，以下は日本でこれから見られる皆既日食
| 皆既日食の日 | 場所 | |
| 2035年9月2日 | 北陸～関東北部 |
→ リンク： 日食一覧，国立天文台
このように，皆既日食はかなり見ることが難しい現象です．
太陽の観測： 日食観測用遮光板
日本の遮光板（文部科学省学習指導要領準拠）
太陽を見るには専用の遮光板が必要になります（太陽が大きく欠けた場合でも直接見ると角膜が損傷することがあります）．
下は2017年の皆既日食時に利用した遮光板（日本アゾマソンから日本訪問時に購入）
家族５人分必要だったのでセットで購入しました（10個セットで余ってます）．
2024年の皆既日食の時も使う予定です．
アメリカの小学校から配布された遮光板
下は，2024年の皆既日食観測用に現地校（小学校）配布された遮光板（4月5日金曜日に配布されました）．
コロラドでは部分日食になります．
（遮光板メガネに書かれている 2023年10月4日の日食はは太陽の外周が見える金環日食です）
太陽専用双眼鏡（日食の観測にも）
下はセレストロンの太陽専用双眼鏡です．
2017年の皆既日食時に利用しました．
"Solar Safe"．天体観測用品を扱う大きなメーカー製なので，品質は信頼できます．
レンズは真っ黒で，太陽以外は何も見えません
2024年4月8日 のアメリカ横断皆既日食
2024年4月8日にアメリカを横断する皆既日食があります．
前回のアメリカを横断した皆既日食 (The Grerat American Eclipse) は2017年8月21日（→ 記事「星空 星景」, Boulder.jp）でしたが，それから６年半ぶりです．
NASA から皆既日食が見える場所のマップ（黄色い太線のエリア）が公開されています．
もし，皆既日食を見に行く場合，４月の平均的な天気，ここ数年毎年のように問題となる山火事の煙の伝搬などの情報を元に検討すると良いと思います．
写真撮影
下の表は，皆既日食をカメラで撮影する時の参考露出（レンズの明るさ F値，CCD/CMOS/フィルム感度，シャッタースピードの関数）を前回の皆既日食時（2017年8月21日の皆既日食）にまとめたものです（NASA 原典参照）．
（部分日食の撮影にはND（減光）フォルターの利用が必須になります）．
| ISO（感度） | レンズのF値 | ||||||||
| 25 | 1.4 | 2.0 | 2.8 | 4.0 | 5.6 | 8 | 11 | 16 | 22 |
| 50 | 2.0 | 2.8 | 4.0 | 5.6 | 8 | 11 | 16 | 22 | 32 |
| 100 | 2.8 | 4.0 | 5.6 | 8 | 11 | 16 | 22 | 32 | 64 |
| 200 | 4.0 | 5.6 | 8 | 11 | 16 | 22 | 32 | 44 | 64 |
| 400 | 5.6 | 8 | 11 | 16 | 22 | 32 | 44 | 64 | 88 |
| 800 | 8 | 11 | 16 | 22 | 32 | 44 | 64 | 88 | 128 |
| 1600 | 11 | 16 | 22 | 32 | 44 | 64 | 88 | 128 | 176 |
| コロナの撮影（皆既日食時） | 上記のISO感度，F値に対応するシャッタースピード | ||||||||
| 皆既日食 太陽半径の１０％撮影 Q7 | 1/2000 | 1/1000 | 1/500 | 1/250 | 1/125 | 1/60 | 1/30 | 1/15 | 1/8 |
| 皆既日食 太陽半径の２０％撮影 Q5 | 1/500 | 1/250 | 1/125 | 1/60 | 1/30 | 1/15 | 1/8 | 1/4 | 1/2 |
| 皆既日食 太陽半径の５０％撮影 Q3 | 1/125 | 1/60 | 1/30 | 1/15 | 1/8 | 1/4 | 1/2 | 1秒 | 2秒 |
| 皆既日食 太陽半径の１００％撮影 Q1 | 1/30 | 1/15 | 1/8 | 1/4 | 1/2 | 1秒 | 2秒 | 4秒 | 8秒 |
| 皆既日食 太陽半径の２００％撮影 Q0 | 1/5 | 1/8 | 1/4 | 1/2 | 1秒 | 2秒 | 4秒 | 8秒 | 15秒 |
| 皆既日食 太陽半径の４００％撮影 Q-1 | 1/8 | 1/4 | 1/2 | 1秒 | 2秒 | 4秒 | 8秒 | 15秒 | 30秒 |
| 皆既日食 太陽半径の８００％撮影 Q-3 | 1/2 | 1秒 | 2秒 | 4秒 | 8秒 | 15秒 | 30秒 | 60秒 | 12０秒 |
| 皆既日食 プロミネンスの撮影 Q9 | 1/8000 | 1/4000 | 1/2000 | 1/1000 | 1/500 | 1/250 | 1/125 | 1/60 | 1/30 |
| 彩層（Chromosphere）の撮影 Q11 | 1/8000 | 1/4000 | 1/2000 | 1/1000 | 1/500 | 1/250 | 1/125 | ||
| 部分日食 | ND（減光）フィルター利用必須，シャッタスピードはフィルター依存 | ||||||||
Q は輝度指数（Brightness Exponent）
出典： アメリカ航空宇宙局 日食写真 日食写真露出ガイド 表４０
Table 40. Solar Eclipse Exposure Guide, Eclipse Photography, NASA
関連プロダクト（アマゾン） NDフィルター（サイズいろいろ）
(Amazon US) ICE ND100000 フィルター（私が使っているNDフィルター，フィルターサイズ，いろいろあります）
(Amazon 日本) Kenko ND100000 フィルター（日本からフィルターを購入するとしたら Kenko 製かと．小学生の頃から使ってました）
（写真）ICE ND100000 フィルター（実際に使っているもの）
2017年8月21日 の皆既日食
前回の皆既日食は，家族でキャスパーのホテル駐車場で見ました．
皆既日食を見たのは，ワイオミング州 キャスパーです．
皆既日食が一番長く見える場所を狙いました．
関連リンク
April 8, 2024, Solar Eclipse, NASA
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「皆既日食時の雲の予報: NOAA 天気予報センター(WPC)提供 日食当日まで毎日更新」
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（2017年に購入した太陽専用双眼鏡）
