
(写真)高校のマーチングバンド演奏会
(コロナ禍でマスク着用。空が白く見えるのは山火事の煙)
はじめに
アメリカのマーチングバンドは、カラーガード(カラフルな旗を持つチーム)やダンサーと一緒に、フィールド上を移動しながら演奏を行います。
カラーガードは、もともと旗の警護隊が起源とされているパフォーマンスチームです。
現地高校のマーチングバンドのコンペティション(大会)やフェスティバルでは、エレキギターやキーボードのソロ演奏が入ることもあります。

現地高校では、マーチングバンドを選択することで PE(Physical Education:体育)のクレジットの一部が免除される場合があります。
(例: A maximum of 10 of the 15 physical education credits may be waived based on participation in comparable school activities, "V. PHYSICAL EDUCATION: 15 CREDITS IN GRADES 9‐12", BVSD)
指揮者は "Drum Major"
台の上で指揮を行う生徒は Drum Major(ドラムメジャー) と呼ばれます。

フェスティバルや大会では、ドラムメジャーが各学校の代表として表彰式に参加します。
大会最後の表彰式で賞状(Certificate)を受け取る際、ドラムメジャーは独自のポーズやパフォーマンスを披露します。
かっこいいものもあれば、とても長く複雑な演技をする場合もあります。

高校のマーチングバンドのコンペティション
シーズン(一般に秋の終わり)には、各地でコンペティション大会が行われます。
大会は、スポンサーとなる高校の フットボールスタジアムで開催されることが多いです。
娘の学校では、夏休みの後半からシーズン終了まで ほぼ毎日練習がありました。
最終大会(州の最終コンペティション)では、
・朝5時に学校集合
・スクールバスで会場へ移動(約1時間半)
・夜は 深夜0:30に学校で解散
という長い一日になりました。






高校のマーチングバンドに参加し Varsity Award を取得
マーチングバンドの活動はとてもハードですが、各高校で定められた基準(バンドキャンプ参加、セクションリーダー経験、GPA など)を満たすと、
Varsity Award(学校代表活動の証明書)
を受け取ることができます。

アメリカの大学の多くはフットボールチームを持っているため、マーチングバンドの経験は 大学入学選考でも評価される場合があります。
実際に、大学の出願時に
「大学でもマーチングバンドを続ける予定はありますか」
と聞かれることもあります。
また、大学でもマーチングバンドを続けることで、特別なクレジットが与えられる場合があるという話も聞きました。
移調楽器と楽譜
ある楽器で楽譜どおりに演奏したときに、ピアノなどの標準的な楽譜の音と異なる音が出る楽器を 移調楽器(Transposing Instrument) といいます。
クラリネット、サックス、トランペットなど多くの吹奏楽器は 移調楽器(Transposing Instrument) に分類されます。
バンドやマーチングバンドで使われる楽器には、移調楽器が多くあります。
それぞれの楽器の楽譜は、異なる楽器でも音が調和するように、楽器ごとに異なる調で書かれています。
(出典)
コロラド大学バンド曲
"Fight Song Sequence"
Golden Buffalo Marching Band music
以下の例は、日本でも知られている曲
ともだち讃歌
ごんべさんの赤ちゃん
リパブリック讃歌
などのメロディーで説明されています。
(※ ヨドバシカメラのテーマ曲としても知られている曲)
クラリネット Clarinet Bb

アルト・サックス Alto Sax Eb

テナー・サックス Tenor Sax Bb

トランペット Trumpet Bb

トロンボーン Trombone C

ピッコロ Piccolo C

(コロラド大学バンド曲 "Fight Song Sequence")
各楽器の楽譜(PDF)をダウンロードし、演奏を聴くことができます。
Golden Buffalo Marching Band music
コロラド大学マーチングバンド
Pearl Street Stampade
Fight Song Sequence
(Glory Colorado / Go Colorado / Fight CU)
移調と五度圏
移調を理解する際には、**五度圏(Circle of Fifths)**の図が参考になります。
(出典: ウイキペディア 「五度圏」)
アルトサックスの場合
(1)曲の調を確認する
まず、ピアノ譜などで曲の調を確認します。
♭(フラット)や ♯(シャープ)の数を確認し、五度圏の図から調を判断します。

(注意)
円の外側は Major(長調)
内側は Minor(短調)
に対応しています。
叙情的な曲の多くは短調で、例えば ♭ や ♯ が付かない場合は A minor となります。
(2)アルトサックスへの移調
ピアノ譜(C)を アルトサックス(Eb) に移調する場合、
Eb − C = +3半音
となります。
対応関係の例
C → A, Db → Bb, D → B
Eb → C, E → Db, F → D
F# → Eb, G → E, Ab → F
A → F#, Bb → G, B → Ab
この対応関係は 長調・短調共通です。
また、五度圏を使うことで、♭ や ♯ の数を確認することもできます。
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