(図)300hPa 高層ジオポテンシャル高.極渦(Polar Vortex)の歪でアメリカに寒気が流入
蛇行した極渦によるアメリカへの寒気流入の様子 Polar Vortex / Arctic Flow
はじめに
ブログ「大気断面図から見るアメリカ寒気流入の様子(12月21日-22日)」でアメリカ(大陸部)への寒気流入の鉛直断面図を紹介しました.
今回の寒気流入は北極エリアの極渦の形状が歪になったことに起因するようなので(外部リンク「Santa’s Bringing A Piece Of The Polar Vortex To Town - Prepare Now」, Forbes),極渦の様子が分かるようなアニメーションを作成して確認してみました.
高層 300hPa ジオポテンシャル高のアニメーション図
極渦がかなり歪んでいるのが確認できます.
高層 300hPa ジオポテンシャル高の変化
下の図は,300hPa ジオポテンシャル高の1日毎のスナップショットです.
12月23日の図で,アメリカ中東部でジオポテンシャル高が低くなっている(北極から寒気が流入している)ことが確認できます.
12月23日
12月24日
12月25日
12月26日
寒気流入による気温の急激な変化
以下の図は,アメリカ大陸ではじめの方に寒気が流入した,ロッキー山脈の分水嶺東にある12月21日のコロラド州ボルダー市の気温の変化(観測値)です,
1時間内に(実際は30分ほどで),気温が5℃から-10℃未満になりました.15℃を超える気温の変化です.
あまり寒くないな,とジャケットを持たずに薄着でハイキングしてたら,かなり危険.
その翌日は,1日中 -20℃くらいの気温でした.そして気象計にトラブルがあったようで,その後のデータは受信できませんでした..
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