DMV(コロラド州)から届いた仮免許証(15歳).「いらすとや」さんのイラスト利用.
15歳で仮免許 アメリカ (Instruction Permit)
はじめに
現地高校の学区から,運転免許取得のための講習クラスの案内が届いたので,娘がオンラインコースを受講し,仮免許を取得しました.
現地高校では Freshman (4年制の1年生,日本では中学3年生)です.
ここでは,15歳で仮免許取得,本免許取得までについて紹介します.
もし,娘が日本にしばらく住むことになったら,日本でアメリカの免許から日本の免許への外免切替を行う予定です.
(→ 記事「外国免許の切替え手続き アメリカの免許証から日本の免許証へ」)
仮免許取得から本免許取得まで
本免許取得までの流れ(コロラド州)は以下のようになります.
・30時間の講習(説明)を受け,最後の試験をパスする
対面・オンライン どちらでも OK
・州の DMV (Department of Motor Vehicles 車両管理局,免許センター)で 「仮免許」(Instruction Permit)を発行する
視力確認,筆記(オンライン)試験あり
現在,オンライン予約が必要で最短でも2ヶ月後の予約なので,キャンセルで空くのを待ち1週間後に予約
・50時間以上運転の練習をする(内10時間は夜間の運転)
保護者が記録を付け,DMV に提出する.
・実技試験を受ける(DMV, あるいは民間の自動車学校)
コロナ禍のため,現在(2021年2月時点)は民間のみで受付
・DMV で本免許を発行する
仮免取得に必要な30時間の講習
15歳では,30時間の講習の受講が必須になります.
以下は,学区から届いた運転講習の案内(左)
オンラインコース(30時間の講習)は授業料 $89で,対面授業より割安になります.
パソコンで講義をきき,クイズに答えて80%の正答率であてば次へ進んで行きます.
受講者が画面を見ていることを確認するため,講習途中にキーワードを打ち込む画面が表示されます.入力しないとやり直し.
仮免許の発行
予約
DMV に予約を取り,仮免許の発行を申請します.
DMV は,州内であればどこに予約しても良いのですが,近いほうが便利です.
コロラド州ボルダーの DMV はモール内にあります(写真のサインの右上 State of Colorado DMV).
コロナ禍のため,オンラインでの予約が必須.
近くの DMVは,どこも,2ヶ月先しか予約できませんでした(2021年1月時)
有効期限内のアメリカのパスポートを持っていると,それが本人証明書類となるので,期限が切れる直前に予約を入れました.
通常2ヶ月後ですが,キャンセルで空くのを待って,空いた時にポチッと予約入れ.
(朝一番 8時にとれました.高校の授業 「0時間目」の早朝バンドクラスは休みました)
必要書類
準備した書類は
・アメリカパスポート (2021年1月末で切れるもので有効期限内)
アメリカのこども用のパスポートは「更新」はなく,全て新規申し込み扱いなので,期限内に作り直してもメリットはありません
参考: 日本は期限が切れると戸籍謄本が必要です(→ 記事「アメリカでの日本のパスポートの作成・更新」).
・住所証明 自動車ローン・公共料金請求書(保護者のものでOK,保護者の運転免許証)
・30時間の講習終了の証明書
体温測定
・DMV の入り口で体温を測定.問題なければ腕に赤紐を付けてもらいます.
視力検査
・まずは眼の検査を行います.これにパスした後に手続きが始まります.
→ 娘はメガネを忘れ..,ここで(ワン)アウト.
でも..,メガネを持ってまた来ていいよ,その時,赤紐を見せれば入れるようにしておくよ,と言われ,ほっとしました(予約取り直しになるかと思いました).
DMV ,15年前と比べ..,対応がとても良くなりました.
「筆記」試験
・コンピューター画面で4択問題を解きます.
80%以上正解で合格(25問中20問正解で合格)
5問間違った段階で終了! → 落ちました..30時間も講習受けたのに..(ツーアウト!)
もう1回だけ追加料金を払って試験を受けることができます. → 20問正解ぎりぎりセーフ.
→ 1日に受けられるのは2回のみ.再度予約をとって出直しになります(普通に予約すると2ヶ月後?).
紙の仮免許証に写しの発行
必要書類を提出し,費用 $21 を支払い(クレジットカード利用可),写真をとって紙の写しをもらいます.
プラスチックのカードが届くまで,その紙カードが証明となります.
仮免許証が郵送で届く
普通郵便で送られてきます.
仮免許でも重要なIDとなります.
運転の記録
DMV でもらった冊子(下の写真,DMVの担当の方が,説明しながら重要な情報を書き入れました)の中に運転履歴を記録する用紙が入っているので,そこに記録します.
実際は,スマホの無料アプリで記録を取り,それを書き写します.
Android, iPhone のアプリは Road Ready
運転歴の記録用紙
過去(2016年)に長女用に記録した運転履歴(最初の2ページ)
50時間の運転練習
1月から運転の練習をはじめました.
まずは,大きな駐車場内で誰もいない時に練習.
オフィスエリア内の道路は,週末はほとんど車が走ってないので,練習に最適です.
運転時は,”Student Driver ステッカー”(末尾の広告のもの)を貼り付けています.
50時間以上,とありますが,個人的には少ないと思います.
長女の時は運転の練習を2年くらいかけてやったような気がします.
仮免許(Permit) 取得後,DMV で書類にサインした運転指導者(私)と50時間の運転の練習をすることで,Permit 取得1年後に本免許の申請ができます.
最短で16歳で「本免許」取得可能.
本免許取得
長女の場合ですが,運転の練習は,私だけ指導したため,十分でないと思い,Top Cops 社 (元警察官の自動車学校)の6時間の実技練習を受けました.
3時間の運転の練習2回分のパッケージです.
指導員は現役の警察官で,標識の見方と意味(制限速度は,その色により,厳守のものと推奨速度のものがあるとか),高速道路の入り方,車間のとり方,いろいろ教わったそうです.
運転の合間には,結婚の話とか恋話が多かったとか.
このコースの最後が,実技試験となり,それをパスすると本免許の申請ができます.
自動車保険
Permit で練習している期間は保険料は無料です.保険会社に届けを出していると,もしもの場合トラブルにならなくて済むそうです.
長女の時は,テーィンの運転手を加えたことで,対人,対物の2つの保険料がちょうど2倍になりました.
Permit で練習している期間は無料です.但し届け出していると,もしもの場合トラブルにならなくて済むそうです.
高校へ車で通学
本免許を取ると,現地校へ車で登校できるようになります.
アメリカの高校には生徒用の大きな駐車場があります.
(→ 記事「アメリカの High School 高等学校」)
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