(写真) バックヤードのアサガオの葉を食べる Japanese Beetle(マメコガネ)
マメコガネ(Japanese Beetle)
日本から1916年にアメリカ,ニュージャージーに入ってきたと考えられるコガネムシ("Japanese Beetle", USDA).
生息域が少しずつ西へ拡大していますが,数年前から庭のバックヤード(コロラド州)でも見られるようになりました.
このコガネムシは日本では「マメコガネ」と呼ばれ,アメリカでは,Japanese Beetle と呼ばれています.
下図は USDA による2018年における Japanese Beetle の分布図.
初めて見つかってから112年経ってアメリカ中部まで到達しています.
図: 2018年のアメリカにおける Japanese Beetle の分布(USDA)に円と矢印を書き入れ.
引用: Japanese Beetle Distribution in the U.S. , USDA Japanese Beetle Distribution in the U.S.
マメコガネによる食害
マメコガネの成虫は,300種類もの葉を食べます.
何でも OK,という感じで..,美味しくなさそうな?家の朝顔の葉まで食べてます(下写真).
マメコガネ拡大写真
下は,マメコガネの拡大写真です.
マメコガネが好きな葉・花
マメコガネの成虫は,バラの花,バラの葉,アメリカ蔦(Vergina Creeper)の葉が大好き.
バラの花が咲くと,待ってました!という感じで花の中にマメコガネが集まってきます.
下の写真は Virginia creeper(アメリカヅタ → コンテンツ「Virginia creeper」)の食害の様子.
黄葉・紅葉になる前の葉がボロボロになります..
マメコガネの駆除
マメコガネ,虫は毒を持っておらず,また大きな針もないことから,手っ取り早い駆除法は手袋をして手づかみ.
洗剤を入れた水を入れたコップに入れると良いそうです.
7月,8月の暑い日には,朝晩で計50匹以上取れます.
経験上,気温が20℃を切ると動きが鈍くなるので,涼しい朝に手づかみで取るのがお勧めです(手袋を付けた方が良いかと思います).
気温が30℃を超えると動きが活発になり,捕まえようとするとブーンと飛んでいくのもいます.これはびっくり..
食害に遭った葉は除去
マメコガネに食べられた葉には,マメコガネが残した匂い成分が残っており,その匂いで他のマメコガネが集まってくるので,葉を除去するのがお勧めです(下の穴の空いた葉).
下の写真は切り落とした virginia creeper (アメリカヅタ) の葉
幼虫対策
マメコガネの幼虫(white grubs)は植物根の食べ,バラなどは枯れてしまうことがあるので,バラの木の下は石で覆うか厚くマルチングしてマメコガネの侵入を防ぐ(卵を産まないようにする)のがお勧めです.
(アマゾン ジャパン) マメコガネムシ用 フェロモントラップ
ニューウインズパック誘引剤
(Amazon US) マメコガネ捕獲器
Spectracide Japanese Beetle Trap
関連コンテンツ
「Virginia creeper(アメリカヅタ)」
「アメリカでの蚊の駆除(DIY)」
「害虫・害獣駆除 Pest Control」
関連ブログ
「つるバラ植樹と植物保護カバー(金属)」
「庭の芝の一部を小石畳(庭砂利)とレンガに」
(Japanese Beetle の産卵ブロックにも)