
(写真)屋外の冷却ユニット。集中暖房・冷房システムにより家全体の温度をコントロール。冬でも北向きの部屋を適温に保てます。
HVAC (Heating, Ventilation and Air Conditioning) -アメリカの家の集中空調システム
はじめに
アメリカの住宅では、部屋ごとに冷暖房を設置するのではなく、家全体を一括で冷暖房する集中空調システムを利用していることが一般的です。
私はアメリカに20年以上住んでいますが、日本のような灯油式ストーブを見たことはほとんどありません。
通常、地下や1階の機械室(ユーティリティールーム→記事「機械・器具室」)に暖房炉やエアコンをまとめて設置し、ダクトを通じて各部屋へ空気を送ります。このシステムを HVAC と呼びます。
HVAC 暖房(ガス炉)
写真右の白い装置が暖房炉(Furnace)です。
多くの住宅では天然ガスを使用しています。

屋外ユニット(冷房)
屋外に設置されているファン付きユニットが冷房装置(A/C Condenser)です。
ここで熱交換を行い、冷やされた空気がダクトを通じて家全体に送られます。

省エネ A/C スイッチ
夏のピーク時間帯の電力消費を抑えるため、電力会社が省エネプログラムを提供している場合があります。
コロラド州では、Xcel Energy がピーク時に自動でエアコンを一時停止させるプログラムを提供しています。
参加無料
年1回 約$40の割引
(写真)節電コントローラー

HVAC フィルター交換
空調機のエアフィルターは、家全体の空気が通る重要な部分です。

フィルターは、
Costco(→記事「COSTCO」)
Target(→記事「TARGET」)
The Home Depot(→ 記事「ホーム・ハードウエアショップ」)
などで購入できます。
⚠ 必ずサイズを確認してから購入しましょう。

汚れたフィルター
フィルターを交換しないと、驚くほど汚れます。

各部屋に空気清浄機(→記事「空気清浄機」)を置いていても、HVACフィルターが汚れていると十分な効果は期待できません。
交換頻度
夏・冬:2〜3か月ごと
春秋:半年に1回程度
左は古いフィルター,右は新しいフィルターです.


フィルター性能(MPR・MERV)
MPR(Microparticle Performance Rating)
MPR 600:花粉・大きめのハウスダスト
MPR 800〜1200:アレルゲン対応
MPR 1500〜2800:細菌・ウイルス対応
MERV(Minimum Efficiency Reporting Value)
1(最低)〜16(最高)で性能を示します。
※高性能フィルターは空気抵抗が増すため、HVAC仕様に合ったものを使用してください。
エアコンのトラブル:ヒューズ交換
Safety Switch(安全スイッチ)
エアコンが作動しない場合、屋外ユニット横の Safety Switch 内ヒューズが切れている可能性があります。


内部にハチの巣があったこともありました。
25A と 30A のヒューズ?
我が家では 25A と 30A が混在していました。
Lowe's で相談したところ、本来は同一アンペアを使用するのが通常とのこと。


テスター(記事 → 「テスター」)で確認すると 25A が切れていました。


Time Delay ヒューズ
起動時の瞬間的な電流増加に耐えられるヒューズです。
A/Cではよく使用されます。 
交換時の注意
⚠ 作業前に必ずブレーカーのA/C電源をオフにしてください。
(記事→「電気・ブレーカー」)

サーモスタット(室温設定)
HVACの温度管理はサーモスタットで行います。
(写真)Honeywell サーモスタット内部

暖房・冷房それぞれの設定が可能です。
古いモデルでは、水銀入りガラス管で温度測定を行うタイプもあります。

まとめ:HVAC メンテナンスの基本
✔ フィルターは定期交換
✔ ヒューズ確認
✔ 屋外ユニット周辺の清掃
✔ サーモスタット設定確認
✔ 異音・異臭があれば早めに点検
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テスター AstroAI Multimeter Tester (→ 記事)
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