(キャプチャ図)マイルの通常価格とセール価格(ユナイテッド航空)
サブカテゴリー: 最近のマイル販売のプロモーション・最安マイル
マイル購入 アメリカン | マイル購入 ユナイテッド | 特典ファーストクラス |
2.ユナイテッド航空 パーソナルマイル アワードアクセラレーター
1. はじめに:マイルを購入する
アメリカの航空会社ではマイルを販売している会社があります.通常のマイルの販売価格は,それを特典航空券に交換した場合の費用と格安航空券の価格とを比較すると割高になるので,マイルを購入するのは,もう少しで特典航空券に交換できる場合やマイルの販売セール時などかと思います.
マイルを販売する航空会社では,時々,マイル販売のキャンペーンやセールを行っています.
(1)ユナイテッド航空では数ヶ月に1回,数日だけ40%引きでマイルを販売しています.
(2)アメリカン航空では,買ったマイル数に応じたボーナスマイルを付与するキャンペーンを行っていることがあります.
このようなセールでマイルを購入した場合,路線・時期によっては,通常の格安航空券を購入するより割安になることもあります.
アメリカの航空会社のマイレージシステムと特典航空券を日系のそれらと比較した場合の大きなアドバンテージは以下の3つあると思います.
(1)マイル残高が変動する度に有効期限が延びる(実質無期限)
(2)国際線の特典航空券に交換する場合,燃油サーチャージが徴収されない(そうでないとマイルを購入しても損するだけです).
(3)航空会社のクレジットカード(ユナイテッド航空・アメリカン航空)を用いてマイルを購入すると,カードに付与されるポイント(マイル)が2倍になる(その分も勘案すると,さらにマイル単価が安くなる).
よって,マイルの購入サービスを有効に活用すれば,例えば,日程に柔軟性のある夏の家族の日本への一時帰国費用などが大きな節約になります.また,1人で利用する場合は,格安でビジネス・ファーストクラスの特典航空券に交換することもできます(詳細は各航空会社の特典航空券の交換に必要マイル数を確認のこと).
さらに,急に身内の不幸などで日本に一時帰国する必要がある場合には,特典航空券の高めのチケットでも,高額なフルフェアチケット(出発日直前だとフルフェアチケットしかない場合が多いです)と比べればスタンダードな特典航空券(割安タイプの特典航空券でないもの)よりかなり安くなります(1日前でも特典航空券を取得できます.).
他の特典航空券のアドバンテージを以下にまとめます.
・日本国内の乗継便を追加マイル無しで入れることが可能(例えば,ユナイテッド航空の場合,デンバー => 成田 とデンバー => 成田 => 那覇 => 宮古島 が同じマイル数)
・国際線チケットは約1年前から予約できるので,早めに航空券を取得すると座席はほとんど空いています,ベストな座席を早いうちに指定できます.
・特典航空券はオープンチケットなので,同じ路線であれば,自由に日程・時間を変更できます.これには変更手数料がかかる場合がありますが,ステータスホルダーは免除されることが多いです.また有効期限(通常1年)があります.
・マイルは,ユナイテッド航空であればANA国内線の特典航空券,アメリカン航空であればJAL国内線の特典航空券にも交換できるので,例えば各都市-沖縄,札幌路線などの長距離路線などは,日本で販売される割引航空券より安く購入きます.
このコンテンツでは,日系の特典航空券とも交換できるユナイテッド航空とアメリカン航空について,マイルを安く購入する方法について紹介します.
2.ユナイテッド航空
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Unitedマイレージ |
2-1.ユナイテッド航空のマイルの購入
(1)パーソナルマイルで一般購入
セール時の最安マイル単価: 約 2.26セント / 1マイル(2012年10月時点)
注意: 特典航空券の引き換えに必要なマイル数は変更されるので,マイル単価と必要マイル数を合わせて購入するか決める必要があります.
年に数回あるセール時には1マイルあたり約2.26セントでマイルを購入可能.アワードアクセラレーターより高め.
マイル数・価格 | 情報 | 参考 |
購入可能マイル数 | 1年あたり,1アカウントあたり 150,000 マイル | 2013年時点では100,000マイル |
販売価格(通常価格) | 100,000マイルで,3672.50ドル | |
マイル単価(通常価格) | 1マイル 約3.67セント | |
販売価格(セール価格) | 100,000マイルで,2257.50ドル | |
マイル単価(セール価格) | 1マイル 約2.26セント | |
米国-日本往復に必要なマイル数 | セーバー 65,000 +税金 | |
国際特典航空券燃油費 | チャージ無し | |
セーバー航空券をセールでマイルを購入した場合の料金 | $1,469 +税金 | |
ANA 日本国内線特典航空券 | 800マイル区間まで5,000マイル 800マイルを超える区間で8,000マイル | 2013年時点で一律片道6,000マイル,枠無しの場合でも15,000マイルで一般席に空きがあれば交換可能 |
セーバーANA航空券をセールで マイルを購入した場合の料金 | $136 +税金 |
キャンペーン,セール
各シーズンに1回以上,マイルの割引販売キャンペーンがあります.今のところ,40%引きが最大の割引率です.
通常価格 | セール価格 |
安い特典航空券の取りやすさ
約1年前から予約でき特典航空券が取れる場合の座席はがらがら.好きな座席を自由に選べます.場合によっては,座席がすぐに解放されていない場合がありますが,それでも予約から約1ヶ月ほど待つと座席が選択できるようになります(実際に確認済).
特典航空券は,発行日から1年以内であれば自由に日程変更ができます.ホームページから行うことができ,その場合手数料は不要.ただし,路線(経由地も含む)の変更はできません.
日本行きの日程では,アメリカの学校が夏休みに入る5月中旬〜6月を見ると,ほとんどの日が安いセーバー特典(片道 32,500マイル)でとれます(便利な直行便などは開放されないことが多いです).
帰りのアメリカ行きの日程だと,7月についてはセーバーで取れる日数はかなり限られますが,予約可能になった日に調べると空きがあることがあります.8月は,予約が始まった直後に予約されるようで(あるいは特典航空券で開放される座席がもともと少ない)空きが少いです.9月ではセーバで取れる日が多くなります.
United クレジットカード会員の場合の特典(アメリカ発行)
座席に空きがあれば特典航空券用ではない一般販売用の座席も2倍のマイルを払うことで交換可能です.例えば,帰りのみが特典航空券で取れない場合,セーバー特典の場合,行き 32,500マイル 帰り 32,500マイル 計 65,000マイルが,行き 32,500マイル 帰り 65,000マイル 計 97,500マイルで特典航空券を取得可能になります.
2-2. ユナイテッド航空のマイルの購入
(2)アワードアクセラレーター
最も安く購入できる United のマイル: 約 2.008セント / 1マイル (2012年11月時点)
アワード・アクセラレーターは,ユナイテッド航空の航空券を購入した際(特典航空券も含む)に,そのマイルの2倍,3倍分を購入できるサービス.
eチケットを持っていて United のホームページから航空券を確認することができれば,ホームページにアワード・アクセラレーターがオプションとして現れます.United の特典航空券を利用する場合マイルはつきませんが,アワード・アクセラレーターは利用可能で,これで安くマイルを購入することができる.
さらに,オプションとしてエリート資格取得マイル(EQM)を購入することも可能ですが,これはかなり高額です.もう少しでエリート資格に到達する場合は魅力的ですが,必要なEQMマイル数を1マイル単位で購入できないので無駄になる費用が生じます.
実際の購入例
上は,1人が United マイレージプラス会員,他4人がANAのマイレージ番号で登録した国際航空券の,アワードアクセラレーターの販売画面.マイレージ番号を登録する航空会社は,United のホームページの予約確認ページからいつでも自由に変更できます.
ここでは,1人分について,12,820マイルを$257で購入しました.このチケットは帰りの片道分です.
United のアワードアクセラレーターからのマイルの購入は,特に国際線の特典航空券を早く安く購入したい場合とても魅力的だと思います.先に書いたように,ユナイテッドでは,特典航空券には燃油サーチャージがかからないので,日系の航空会社から特典航空券を取るのと比べ,燃油サーチャージが高い時期にはとても大きな節約になります.
ステータスマイルの購入費用
上は,アワードアクセラレーター購入時に現れる「プレミアアクセラレーター」の画面.12,820 EQM (エリート資格をカウントだけのマイルで特典航空券には利用できない)を購入するのに,$1,603 必要です.
ステータスマイルの購入費用(今まで一番安かったもの)
今まで最も安かった United のステータスマイル EQM: 7.000セント / 1EQM
(ただし,今まで自分で予約した航空券のみ,2013年09月時点)
今まで確認した中で一番安かった「プレミアアクセラレーター」の画面.45,000 EQM (エリート資格をカウントだけのマイルで特典航空券には利用できない)購入するのに,$3,150 ($1,035 のマイルの購入も必須なので,総費用は $4,185) 必要です.
例えば,現在0マイルでも,$4,185 払えば 45,000 EQM が入り,即シルバーステータス(スターアライアンス・シルバー)になります.あと5,000マイル分乗れば,ゴールドステータス(スターアライアンス・ゴールド)になります.
この価格は,2014年5月のデンバー・成田の往復特典航空券を5人分の予約に対して2013年9月に提示されました.プレミアアクセラレーターの料金は,現在のマイル数,時期,路線によって変化します.
3. アメリカン航空のマイルの購入
マイル数・価格 | 情報 | 参考 |
購入可能マイル数 | 1年あたり,1アカウントあたり 1000,000 マイル | 2012年時は40,000マイル |
販売価格(通常価格) | 40,000マイルで,1,100.00ドル | |
マイル単価(通常価格) | 1マイル 約2.75セント | |
販売価格(セール価格) | 36,000+ボーナス10,000マイルで,990ドル | |
マイル単価(セール価格) | 1マイル 約2.15セント | |
米国-日本往復に必要なマイル数 | セーバー 65,000 +税金 | |
国際特典航空券燃油費 | チャージ無し | |
セーバー航空券をセールでマイルを購入した場合の料金 | $1,554 +税金 | |
JAL 日本国内線特典航空券 | 一律片道7,500マイル.JAL便のみに限る. | |
セーバーJAL航空券をセールで マイルを購入した場合の料金 | $179 +税金 |
キャンペーン,セール
今迄確認できたキェンペーンは,マイル購入でボーナスマイルを付与するキャンペーンです.一番お得なのは,36,000 マイルを $990 で購入し,10,000マイルのボーナスマイルをもらうこと.これにより,46,000 マイルを $990 で購入したことになります.もし,これをアメリカン航空のクレジットカードで購入すると,さらに 990 x 2倍 = 1,980 マイルがカードのポイントとしてもらえます.
キャンペーン中のマイル販売価格(2012年10月)
安い特典航空券の取りやすさ
United より取りやすい時期があります.安いセーバーで取れなくて,マイルを2倍の 65,000 マイル出してエコノミー席を確保するくらいなら,もし空いていれば,片道だけそれより安い 50,000 マイルでビジネスクラスのセーバー特典にした方が良いと思います.アメリカン航空のホームページを見る限りエコノミークラスより空いている時が多いようです.
American クレジットカード会員の場合の特典(アメリカ発行)
特典座席に空きがあれば一般販売用の座席分も2倍のマイルを払うことで交換可能です.
例えば,帰りのみが特典航空券で取れない場合2倍のマイルで交換すると,セーバー特典で,行き 32,500マイル 帰り 32,500マイル 計 65,000マイルが,行き 32,500マイル 帰り 65,000マイル 計 97,500マイルで特典航空券を取得可能です.
4. まとめ
マイルを購入して航空券代の節約・約1年前に座席指定・日本国内の航空券を格安で購入
今のところ,マイルを利用することにより(あるいはマイル数に変動がある)マイルの有効期限が延び実質無期限なアメリカの航空会社がのマイルは,ギフトカードと同等のお金と見なせます.これを上手に利用すれば航空券代金の大きな節約となります.
上で紹介したようにに,数ヶ月毎にあるキャンペーンセールを利用し,マイルを1人・1年当たりのリミット最大限に購入し,まとまったマイルで,家族分の一時帰国のチケットを格安で買える日程(セーバー)で特典航空券に交換するのが一番良い利用法と考えられます.特典航空券の交換は約11ヶ月前から可能なので,早い時期に航空券・座席を家族全員分確保できるのも特典航空券の利点です(家族で移動する時など一番便利な座席を早く選択でき安心できます).
国際線の特典航空券には日本国内の乗継は追加マイル無しで入れることができる場合が多く(例: アメリカ=>成田=>札幌,アメリカ=>成田=>那覇=>宮古島),その場合,別途日本国内の航空券を購入する必要がありません.
ただし,国際線の航空券は,もし,米系航空会社が特典航空券に対し燃油サーチャージをとるようになれば,日系と同様に魅力が半減します.また,航空会社ではいつどのような理由でもマイルシステムを変更できると明記してあるので,購入したマイルの価値が減るリスクがあります.
もう1つの有効な利用法は,日本の国内の長距離・割高路線のチケットをマイルで交換することです.ただし,ANA, JAL では共に,日本国外在住者向けの格安チケット(どの路線でも1路線あたり10,000円から,100%マイル積算率)を販売していることも勘案し,どちらが安いか,手間がかかるかを勘案して決める必要があります.
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