(写真)部分日食(2023年10月14日).右上の黒い丸い影は月.
2023年10月14日は,アメリカ南西部の州では金環日食,アメリカ全土では部分日食になりました.
観測は(マイクロフォーサーズ)カメラ1台で
太陽は眩しすぎて欠けている様子は目では見えないので,カメラを設置し日食を観測しました.
前回の皆既日食を見るために用意した日食観測用のグラス,双眼鏡がどこかにあるはずです.でも見つからず...
利用したのは超小型マイクロフォーサーズミラーレスカメラ(DC-GF10)とレンズ Tokina SZX 400 MFT.
前回の皆既日食の観測では,フィルムカメラを含めいろいろなカメラを用意し撮影に失敗したので,1つに絞りました.
レンズ Tokina SZX 400 には減光フィルター ND100000 を装着.太陽撮影には今のところこれがベストです(→ 記事「Tokina SZX 400 MFT (マイクロフォーサーズ)太陽の撮影にも」).
太陽撮影時は減光(ND)フィルターを利用
太陽は明るすぎるので通常の撮影ではきれいに映りません.
そこで,減光フィルター(NDフィルター: Neutral Density)を装着します.
NDフィルターは,自然の色バランスを 変えることなく光量を減らすフィルターです.
ND 1000000 は,光量を百万分の1に減衰させます.
この1枚のNDフィルターで,カメラを一般的な露出値(シャッタースピード,絞り)範囲内に設定できます.
例えば,絞り F8, シャッタースピード 1/250 等
(Amazon US) ICE 77mm ND100000 (→ 記事)
ICE 77mm ND100000 Optical Glass Filter Neutral Density 16.5 Stop
(アマゾン ジャパン) Kenko ND100000 フィルター
Kenko NDフィルター 77mm PRO ND100000 日食撮影用
日食の確認方法
日食の様子はカメラのモニターで確認はできますが,減光しても太陽が眩しすぎて少しボケて見えるので,撮影した画像を確認しました.
薄い雲に覆われても欠けた部分は確認可能
日食の後半に薄い雲に覆われましたが,欠けた部分は確認できます.
でも黒点は見えにくくなります.
部分日食の変化(コロラド州ルイスビル)
途中曇りましたが,約10分毎に日食の写真を紹介します(約2時間).
月が太陽を隠していく様子が確認できます.月の動きは意外と早いです.
10時01分 MDT(アメリカ山岳夏時間 Moutain Daylight Saving Time )
10時10分 MDT
10時20分 MDT
10時30分 MDT
10時40分 MDT
10時50分 MDT
11時00分 MDT
11時10分 MDT
10時20分 MDT
11時30分 MDT
11時41分 MDT
11時56分 MDT
12時00分 MDT
事前に準備を
日食の最初の方は,部品が見つからなかったり,カメラの設定方法の調査,カメラのトラブルでバタバタして逃してしまいました.
滅多に無い現象で設定(露出)やエラーについて調べる必要がありました.
前の日に太陽をテスト撮影すれば良かったです.
(アマゾン ジャパン) アーテック 太陽グラス (→ 記事)
アーテック 太陽グラス(ブリスターパック) 076079 青 A076079
(Amazon US) Celestron (天体望遠鏡メーカー)の双眼鏡 (→ 記事)
太陽観察・日食観察用双眼鏡
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(2017年に購入した太陽専用双眼鏡)
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