(図)アメリカ中東部への寒気流入を示す大気の東西断面図（気温，2024年1月14日）
アメリカ中東部に強い寒波流入(1/13 - 1/15) 気温の大気断面図で見る気温分布
アメリカ中東部に強い寒気が流入しています．
下の図は1月12日の大気の東西断面図（気温分布図）です．
ロッキー山脈分水嶺（continental divide）上空から冷たい空気が地上に向かって降りてくる様子が確認できます．
1月14日の気温分布図（下図）を見ると，カンザスからインディアナポリスの広い範囲で地上気温が -25℃まで下がっていることが確認できます．
これらのエリアでは，地上より上空（2km）の方が約5℃暖かいことも確認できます．
上図の時の水蒸気分布（1月14日，下図）を見ると，強い寒気が流入している濃い赤色になっていて非常に乾燥している（水蒸気の絶対量が少ない）ことも確認できます．
水蒸気の絶対量は少なくても気温はとても低いので，「相対湿度」は比較的高めで雪が降っているところもあります．
アメリカ大陸の気温分布図（下図 1月11日）では，寒気流入時に良く見られる，アメリカ中部に寒気が流入しているパターンが確認できます．
寒さは，Martin Luther King Jr. Day の月曜日まで続く見込みます．
水蒸気の絶対量が少ないため，暖房により相対湿度がとても低くなります．
加湿器を利用し，乾燥肌，髪のダメージを防止すると良いかと思います．
追記
下の図は，寒気が抜ける前の 1月15日夕方の気温分布です．
アメリカ中東部を中心に寒くなっていますが，もうすぐ暖かく（気温がプラスに）なります
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