(写真)東北の実家で放射線測定
ガイガーカウンター Geiger Counter
はじめに
ガイガーカウンター(線量計,サーベイメーター)を使うと,人の五感では分からない放射線量を測定できます.
下の写真のガイガーカウンターは,東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)の後,当時の勤務先研究所のロシアの研究者から安く譲ってもらったものです.
東日本大震災で福島第一原子力発電所のメルトダウン事故が発生した後,北東北の実家を訪問した時に利用しました.
Soeks 放射線測定器
実家訪問前に,ロシアの研究者から,当時(2011年)入手可能な放射線測定器の中では Soeks のものが良い,と教えてもらい,それを持っていきました.
測定: 札幌すすきの 0.10 μSv/h (2011年10月)
出張で札幌を訪問したので,比較のため放射線量を測定しました.
0.10 μSv/h = 0.87 mSv/年 でした.
東北の実家 1.14 μSv/h(2011年10月)
私の実家は,福島原発から離れているものの,事故時の風向きからの「ホットスポット」エリアになっていました.
玄関で測定した放射線量は,
1.14 μSv/h = 9.9 mSv/年
でした.
放射能物質の溜まり場の確認
このガイガーカウンターは,どこに放射能物質が貯まっているか確認するのに役立ちました.
庭,田んぼ,畑などいろいろな場所で計測し,玄関が一番放射線量が高いことが確認できました.
雨樋の水が流て落ちてくるところにある湿った苔のあるところが最も高く表示され,その場所にはなるべく近づかないようにしました.
飛行機内の放射線量
約10kmの高度で飛ぶ飛行機内の放射線量は高くなることが知られていますが,ガイガーカウンターで実際の高い放射線量を確認できました.
飛行機に乗っている時間は限られるので,それほど気にしなくともいいと思います.
→ (外部リンク) 参考:「放射線被ばくによる健康影響について」,厚生労働省(令和3年2月)
最近のガイガーカウンター
下の写真は最近(2024年)のガイガーカウンター GMC-300S のパッケージ.
アメリカ,シアトルの会社で開発されたものです.
このガイガーカウンター,充電式電池内蔵で,USB-C 充電可能なのでとても使いやすいです.
参考となるサイト
「今こそ知りたいガイガーカウンターの基礎知識」,情報・知識&オピニオン imidas
(アマゾン ジャパン) 放射線測定器 ガイガーカウンター
放射線測定器 ガイガーカウンター β線/γ線/X線測定
(Amazon US) ガイガーカウンター GQ GMC-300S
GQ GMC-300S Digital Nuclear Radiation Detector Monitor