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アメリカのクレジットカード

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アメリカのクレジットカード

 アメリカでは,クレジットカードが日本よりよく利用されている. スーパーマーケット,クリニックでの診療費や薬代など数ドルの決済から利用可能です.

 利用時に貯金口座から利用金額を引き落とされるデビットカードでは,不正利用された場合にお金を回収することは困難ですが,後払い(一括払いを含む)式のクレジットカードには,不正利用に対する保証が充実しています. 万が一不正利用された場合,それを証明することにより支払いの義務が生じなくなるのが多くあります (Zero Liability on unauthorized purchases) . 申込書に書かれている契約を良く確認する必要があります.
 

 

良いアメリカのクレジットカードの選び方

 2010年前後は,アメリカのクレジットカード会社では,景気の悪化により,サービスの改悪,高金利,高手数料化を進めていました.ちょっとしたミスで,信じられない高額な手数料の請求,高金利が適用されることもあります.それにより,クレジットスコアが下がりダブルパンチ.

 最近(2014年頃から),契約内容が改善改善されてきました.カードによっては,無料でクレジットスコア(FICOスコア)が確認できるものも出てきました.ここでは,カード選びのコツ,支払いのコツをキーワードとともに紹介します.
 

Annual fee (年会費): 無料か?

 年会費は無料,かつ,ポイントが付くとさらに良いです.
 

不正利用された場合支払い義務が免除されるか?

 年会費をとる代わりに,第三者のカードを不正利用された場合の支払い義務を免除する規定のあるカードがあります. 無料のカードでもクレジットスコアが高いとこのサービスが含まれているものが多くあります.

 アメリカでは,カードの不正利用は良く報告されています. 一般に,第三者に利用された場合,カードの利用停止をカード発行会社に届けるまでは,カード所有者が負担する義務がある場合もあります. それを免除(waiver)する規定のあるカードは魅力的なカードです.
 

Grace period (支払い猶予期間): 25日あるか?

 日本の一括払いに相当し,それまに払えば金利がかからない期間を指します. 請求書が発行されてから(届いてからではない),20日から25日に 設定されているところが多いです.

 故意に請求書の発送を遅れさせる悪質なカードでは,利用者の支払いが期日までに間に合わず,Late-payment fee が請求されるケースがあります.

 可能であれば,クレジット会社のホームページにアクセスし,請求書が発行されたらすぐに登録している銀行からオンラインで支払うのがベストです.
 

ポイント (還元率) : 1% 以上あるか ?

 クレジットカードの最大の魅力は,クレジットヒストリの構築のポイント還元だと思います. 一般的に,ポイント還元は 1% が目安です.

 契約の "Up to"の表現に注意すること.これは,最大 という意味で,あるしきい値(例えば積算利用額,特定の店での購入) の条件を満たさなければその優遇ポイントが適用されないので注意が必要です.

 ポイント(キャッシュバック)は1年に1回,ある額(例えば $50) に なった場合,という規定がある場合,注意が必要です. 指定されている期間内にキャッシュバックを申請しないと無効になります. 日本のように,「もうすぐ有効期限が切れますよ」と親切の教えてくれる会社は少ないです.

 理想的なカードとして,毎月キャッシュバックが適用されるカードがあります. このようなカードが発行されるには,高いクレジットスコアが必要となります.
 

International Transaction Fee (海外利用手数料)
2% 以内か? 手数料無しのカードもあります.

 海外への出張・旅行が多いとき,この手数料が重要です. 近年,この手数料も高くなってきており,多くの会社で 3% を要求しています. この手数料は,カード専用の為替相場とは別途チャージされます.
 

APR, Cash advance, Late-payment, and Over-limit fee
(金利,現金引出手数料,支払い遅延手数料,限度額超過手数料)

 これらの手数料は,"一括払い"しない場合や,カードから現金を引き出す(cashing)場合適用されます. 全て一括払いする場合,カードから現金を引き出さない場合,これらは特に気にかける必要はありません.

 カードの利用限度額が高く設定されていない場合, over-limit fee (限度額超過手数料) に気をつける必要があります. 日本では,限度額を超えて使うことができないカードが普通ですが,アメリカの カードは限度額を超えて使うことが可能(なぜ?) で,うっかりオーバーすると,$30 を超える超過手数料が請求されるのと共に,クレジットヒストリー会社に報告されます. 最初に作るカードは利用限度額が数百ドルということもあるので,ヒストリー構築用と割り切って,気をつける必要があります.
 

まとめ

 アメリカのカード会社の主要な収入源は,APR (金利)よりも,上に列挙した手数料が多くを占めています. このようなペナルティ手数料は,高くなる傾向にあり,支払い遅延や限度額超過などのちょっとしたミスで多額のペナルティを請求されます. また,それによりクレジットスコアも下がります.

 このようなカード会社のトラップにかからないためには,定期的にカード利用歴をチェックし,支払いを迅速に行うことが大切です.

 インターネットの普及により,ホームページを介したカードの管理が容易に出来るようになっているので,頻繁なチェック・請求書発行日あるいはその数日以内の支払いをお勧めします. 例えば支払い(通常無料)を10日ごとに行うと(1回は請求書に対し,他の2回は任意で),請求書の利用金額を低く抑えることもでき,クレジットスコアを上げる効果も期待できます.

 

クレジットカードで使われる主な契約用語と実際の契約例

HSBCからのプロモーションと Elevations Credit Union のカードの契約を参考に比較
 

ターム 説明 HSBC Elevations
利息
APR
(Annual Percentage Rate)
 利用明細書発行日から定められた猶予期間中に支払いを行わなかった残金に 対して課せられる利息.購入時に遡って利息が課金される.

 ショッピング,残高移行,キャシングで共通の場合と,別々に設定されている場合がある.

14.99% 8.99%
APR
for Cash Advance
 日本のクレジットカードのキャッシングに相当する.

 ショッピングと異なり,ATMからお金を引き出した直後から利息が課せられる.

24.90% 8.99%
APR
for Balance Transfers
 残高移行.他のカードから残高を移行した場合に課せられる利息.

 一般に,高い利息のカードから安い利息のカードへ残高を移行するが,一般に,別途,手数料(移行残高の3%とか5%)を取られるので要注意.

14.99% 8.99%
Minimum finance charge  最低額の課金利息.課金利息が1セントだっとしても課金される. 記載無し
$2 が多い
課金無し
Penalty APR  契約不履行(支払いの遅れ,クレジットリミットより多く利用した場合), の後に高く設定さてる APR .その後,ある条件を満たせば元に戻される場合とそうならない場合がある. 30.99% 記載無し
Grace period
Courtesy period
 支払い猶予期間.カードの明細書が発行されてから,利息の課金がされないまでの間に日数.15日〜25 日に設定されている場合が多い.明細書には支払い期限(Due date)と記されている. 23日 25日
会費
Annual Fee  年会費.無料が多い. マイルが貯まるカードは$70程度課金されるものがある. 有料の場合でも,電話で交渉すると無料にしてくれることがある. 交渉を有利に進めるためには,普段からカードを 使い,支払いをきちんと行っている必要がある. 無料(None) 無料(None)
Reward Membership  利用ポイントが貯まるサービスには参加費がかかる場合がある. 一般には無料が多い 無料(None) 無料(None)
Ptotection  オプションの保険プロテクションサービス. 失業時・死亡時の支払い免除プログラム等ある. カード利用開始時(activation時)などに良く 勧められる.カード会社が収益を増やす一つの手.  残高の1% 程度  サービス無し
Transaction Fee
Balance Transfer  残高移行時に課せられる手数料.小さい文字で書かれていること,あるいは,別途記載されている場合が多いので要注意. 3%
最低$10
無料
Cash advance  ATMで現金を引き出したときに課せられる手数料. 3%
最低$15
無料
Foreign Transaction  海外で利用した場合に課せられる手数料. カードブランドの VISA, MASTER, AMEX から課せられる手数料と,カードを発行している銀行から課せられる手数料がある.日本を含め,海外でアメリカ発行のカードを良く利用する場合重要.

 ISA (International Service Assessment)は1%.両替を伴わない場合は0,8% など.  の一部,では無料.

3% + VISA-ISA 1% VISA-ISA
Penalty Fee
Late Payment  支払い期限迄に支払いを行わなかった場合に課金される違約金. $19-$39 残高依存

支払期限翌日課金

$15
10日間猶予
Over the Credit limit  クレジット上限を超えた場合に課金される違約金. 日本のように利用限度額を超えても自動的にストップにならない.その代わり,すぐに違約金が課金される. $35 $35
Returned Payment  小切手(チェック)やオンラインで行った支払が,残高不足などでできなかった場合に課金される違約金. $35 $25