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グリーンカード申請 EB-2の場合

グリーンカード申請 EB-2の場合

記事最終レビュー: 2015年10月

 グリーンカードの申請に必要な書類の準備はとても大変です.また,申請後も何かの理由で却下されないかとても不安になります.

 ここでは参考として,実際に行ったグリーンカード申請の準備,申請,申請許可されるまでの過程を忘れないうちに紹介します.

  審査のステップファイルする書類

  写真などそのほかの書類日本の書類(英訳)の準備

  申請中のトラブルと情報収集

 

審査のステップ (EB-2の場合)

ステップ 概要 内容
Step 1

Labor certification

ETA-9089

 アメリカ国内に,申請者が申請している職務を果たせるアメリカ人がいないことを証明するための審査.
 募集広告を新聞などに掲示したうえで,労働局にて「Labor Certification」の申請を行います.募集広告を行うには2カ月, Labor Certificationを取得するのに,約2〜3カ月要します.
Step 2

Petition for Immigrant Worker

I-140

 スポンサー企業の審査

 スポンサー会社が,労働局で定められた給料を申請者に払うことができることを審査します.2009 年6月29 日より施行の法改正により,「プレミアムプロセス」が適用可能(要追加料金)で, 通常約1年間かかっていたI-140 の審査結果を15 日間で知ることも可能です.

Step 3

Application for Greencard

I-485 (アメリカ在住の場合のみ利用可能)

(日本滞在の場合I-485でなく CP: Consular Processing)

 申請者個人の審査(申請者自身が条件を満たしているかの審査)

  H-1Bの6年間の有効期間が切れてしまう前に,I-485の申請を行えば,継続してアメリカに滞在でき,その後,就労許可を取得することができます.
 I-485の申請により,申請後の(有効な就労ビザ・就労許可証がなければ働くことができないが)アメリカの滞在が合法となります.その場合の滞在資格は "Adjustee"です.

  I-485 申請時と同時であれば,EAD (I-765) と AP (I-131) の申請料が無料となるので,これらは申請した方が良いです.
 EADがあればビザを所持する必要が無くアメリカで働けるようになります.また,副業も自由にできます.EADにより免許証の更新,Sociel Security 番号(ソーシャリセキュリティカードは就労のみに使える制限付き)の取得もできます.

 

雇用ベースのグリーンカード申請でファイルする書類 (EB-2の場合)

フォーム名 タイトル 内容
G-28 Notice of Appearance  USCIS (U.S. Citizenship and Immigration Service) に弁護士(attorney)が申請者をrepresent していることを示す.そえぞれの申請書 (I-131, I-485 & I-765)について必要です.
I-485 Application to Register Permanent Residence or Adjust Status  米国滞在ステータスを非移民ビザから移民ビザに変更. I-485 をファイリングすると,ビザがなくても,Adjustment Pendingというステータスで合法的に米国に滞在可能となります.
G-325A Biographic Information  14歳未満は不要
I-131 AP Application for Advance Parole Travel Document

 グリーンカード申請中(グリーンカードを申請することにより合法滞在)にアメリカ国外に出て再度入国する際に必要になります.旅行予定日を書きますが,その通りに旅行する必要はありません.

 通常,不法滞在歴がなければAPによりビザ無しで問題なく再入国できます.ただ,アメリカ国外にいる間に,もしI-140, I-485 が非承認になった場合,AP, EADも無効になり再入国ができなくなるリスクがあります.

 APを利用した入国審査にはI-94(白)を記入します.別室で手続きすることが多いようなので,アメリカ国内の空港で乗り継ぐがある場合は十分に時間をとっておく必要があります.

 APを利用した再入国に関する記事:「 ロサンゼルス入国 別室で入国審査 EAD/APカード」

I-765 EAD Application for Employment Authorization  グリーンカード申請後,それが届くまで合法で働くために必要な EAD(Employment Authorization Document) を取得するための書類.

 EAD(カード)によりSocieal Security Card を取得できます.また運転免許証の更新も可能となります.Sociel Security オフィスで申請時に必要な書類は,日本のパスポートとEADカードのみ(2012年5月時).11歳まではオフィスに行かなくとも親が申請し取得できます.

 I-485 と同時に申請する場合手数料が無料なので,家族全員分(日本生まれの子どもも含め)を申し込むと良いと思います.

 

雇用ベースのグリーンカード申請に必要な書類 (EB-2の場合)

書類名 内容
顔写真 パスポートサイズのものを複数枚(I-131, I-485, I-765 それぞれに必要)
健康診断書 詳細 USCIS 指定の Civil sergeon が作成したもので,開封できないよう封筒がテープされたもの.
パスポートのコピー 新旧パスポートの全ページ(スタンプなど何か記録がある全ページ)のコピー.
今迄のアメリカ滞在ステータス証明 今まで全ての非移民ステータスの許可証およびビザスタンプのコピー
出生証明書 詳細 Birth certificate.     英語でない場合英語訳付き(サンプルリンク
結婚証明書 詳細 Marriage certificate
英語でない場合英語訳付き(サンプルリンク
雇用証明書 雇用主からの雇用証明書.給与額を明記すること.

 


グリーンカードの申請で入手がちょっと面倒な書類と入手方法

書類 入手方法

出生証明書

Birth Certificate

 日本の役所から戸籍謄本(あるいは戸籍抄本)を取得し,その英語訳を作成します.本人でなくても,請求する戸籍に記載されている人,配偶者,直系親族(父母、祖父母、子、孫など)は特に条件なく取得できます.
 日本からアメリカに郵送する場合のサービス内容・料金・所用日数は,「日本からアメリカ当ての郵便」を参考にしてください.

 詳細は,米国大使館の出生証明書を参考のこと. アメリカ大使館には,英訳フォームサンプルが置いてあります(famreg.pdf

 基本的に,戸籍謄本(戸籍抄本)の英訳は,日本語と英語を両方理解できる人に作成してもらったもので十分です.アメリカの日本国大使館・領事館でも,戸籍謄本・ 抄本とフォーマットは異なりますが,戸籍謄本・抄本に基づき出生証明書を作成するサービスがあります(1枚作成あたり$13の手数料,2012年2月時点).

結婚証明書

Marriage Certificate   

 出生証明書と同様に,日本の役所から戸籍謄本(あるいは戸籍抄本)を取得し,その英語訳を作成します.
 アメリカの日本国大使館・領事館では,戸籍謄本・抄本に基づき結婚証明書を作成するサービスがあります(1枚作成あたり$13の手数料, 2012年2月時点)
健康診断書 Medical Exams and Vaccinations  移民局に指定する医師(Civil Surgeon)のみが作成できます.
 指定医は,uscis.gov のページから検索できます.
 ツベツクリンテスト(TB テスト)は,日本人は予防接種を受けているので陽性になりやすいです.陽性になった場合,レントゲン写真を撮影し,結核にかかっていないことを証明する必要があります.

 予防接種の一覧は,usajpn の記事「アメリカで推奨される予防接種の種類」を参考してください.

 


グリーンカード申請中にありそうなこと・トラブル・情報収集

事例 対処方法・情収集
RFE Request of Evidence

 I-140, I-485 の審査中に USCIS から追加書類(証拠書類)の提出を要求されること.
 戸籍謄本,結婚証明,学位証明,ファイナンシャルな情報などが請求されることが多いようです.
 これが届くということは,既に書類審査が行われていることになり,ちゃんと証拠書類が示され内容に問題なければ,返答後間もなく書類が承認されることが多いです.

 処理可能な優先日の変化 Priority Date USCIS から毎月発行される VISA Bulletin に,I-485 を処理可能な 優先日(Priority Date)が掲載されます.これが,"Current" であれば問題ないですが,特定の優先日が示されている場合,その日付までに労働認可が認可されている場合のみ I-485 が継続処理されます.

 アメリカの年度(10月から9月)の途中で "Current" から特定の優先日指定に変更になった場合,一般的に翌年度(10月1日〜)にならないと Current に戻りません(戻るとも限りません).

再入国

 グリーンカード申請中のアメリカへの再入国

 I-131をファイリングし,それが認可されAP(渡航許可)カードを取得していればグリーンカード申請中でもアメリカ国外に出て再入国できます.
詳細はI-131を参考のこと.渡航理由は,家族に会いに行く,出張,旅行など,何でも良いです.

 再入国時の手続きは通常の入国審査では扱えない処理で,別室に移動して行う必要がある.
APを利用した再入国に関する記事:「 ロサンゼルス入国 別室で入国審査 EAD/APカード」

処理時間 サイト: trackitt      I-485, I-140, I-765, I-131, PERM, などの実際の所用日数を確認できる.出身国別にも検索できて便利です.